タケル・イダイヤの冒険

とにかく感想

飲料水販売員の女(映画)の感想

「ヨークル臭いな」 本作は、ただエロいだけの準AVムービーではない。いや、もちろんエロくはあるのだが、現状の日本のAVが全く辿り着いていない高次の存在なのである。

例えばバカ二人が大真面目にヨーグル女との出会いを課題として綴っていたり、そこでラム好き(こっちの方が陰湿なんだけどエロに積極的)の方だけが印字のシーン。或いは「密室大好き男」という副会長の一級の毒や、「間接的なカツアゲですよね」という鋭い揶揄。「なんか焼畑農業みたいですね」という皮肉は、高校の学習指導要領に則っている。

今挙げたシーンの共通点は「面白さ」であり、これは現AVに全く足りていない要素である。また、エロには緊張の発生という特徴があり、これはつまり面白さにとって最高の土壌と言える。さて、しかし私は「面白さ」だけが高次の要素だとは思わない。AVにはまだまだ可能性があるように感じる。つまり、キスをして、脱がせて、おっぱいを揉んでフェラをして、 その先へ、と一連の流れのみを見せることに注力せず、別の観点を捩じ込むことができた時、 AVは高次の存在、つまり私をもっと満足させるものになるのだろうということである。